こんにちは!講師のカワチです。
私はボイストレーニングを教えている概念の一つとして、
「障害 = その人の宝」だという事を伝えたいと思っています。
なぜいきなり障害という言葉が出てくるか。
それは、最近人とお話しする機会によくその言葉を耳にするのと同時に、その方が当事者だとしてもご家族だとしても、すごくネガティブな角度でその言葉を発せられる事が多いと感じるからです。
私自信、ほぼ産まれ付き(生後7ヶ月から)右眼がありません。
産まれてから一度も両眼で世界を見た事がないのです。
※両親が私を障害者にしたくなかったらしく、障害者手帳を申請しなかった為、私は実質障害者ではありません。
・・・・・
私は産まれてすぐに「盲目芽細胞腫」という病気に罹ったらしく、母が授乳中に私の目の濁りに気付かなければ手遅れだったとのこと。
病院に通うも、5歳まで生きられるかどうかわからないと言われていたようで、同じ病気の赤ちゃんは、次々に亡くなっていたそうです。
幸い私は、日本でだか関西でだか(母の飛び飛びな話で曖昧ですが)この病気で生き延びた世代の第一人者となったようで、お陰様でもうすぐ、死ぬかもしれないと言われた年の10倍生きる事になります。笑
病気自体は治りましたが、右眼はずっと無いまま一生を過ごす事になります。
このことを家族をはじめ周りの人には、ちゃんとした認識が無いように何度も感じてきました。
施設や病院の方々も、実のところ「紙で勉強をした健常者」。実際にその体になって生活したことは無い人達です。だから心配をする。同情する。ありがたい事ではあります。
でも障害を持つ人達は、心配よりも 同情よりも 「出来る事」を見て欲しいと思っていると思うんです。実際私はそうでした。今でもそうです。
- 「この人は障害があっても、これは出来るから大丈夫なんだ」
- 「これは難しそうだから、ココだけは手を貸そう」
ご家族も含め周りの人の気持ちの中にこの2つさえあれば、あとは大体みなさんと一緒に生活ができていると思っているはずです。
それどころか、障害があるおかげで「芽生えてくる能力」というのが必ずあります。
詳細は割愛しますが私はこの能力のおかげで、生まれ変わってもこの障害を持って産まれたいと思うくらいです。
・・・・・
だから障害や(メディカルな問題で無くても)体質・性質をネガティブに捉えないで、
まず自分自身にフォーカスを当ててみて欲しいと思っています。
レッスンを通して私が皆さんに伝えたいのは、「自分を知って欲しい」ということ。
自分にどんな能力があって、それがどう活かせるのか。
障害があるからできないことは私にも沢山ありました。通れなかった道もあります。
けど・・・
通れないなら、通れる道を通ればいい。あるいは、道を作ってしまえばいい。
そこに行き着くためにも「自分自身を知る」障害があっても無くても「自分とうまく付き合う」こと。
不思議なことに、それがダイレクトに声にも繋がっていきます。
なぜかというと、声は「気持ちを乗せてダイレクトに身体から出るもの」だから。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます☺️