楽しみのサイクル ~ボイストレーニングをゲーム感覚で楽しんで欲しい~

こんにちは!講師のカワチです♪

私は学生の頃から、音楽の仕事以外でやりたいと思った事や興味を持ったことは、ありとあらゆるアルバイトで経験し尽くしました。ライブハウススタッフ、カフェ・飲食店のフロアや調理、バーのカウンター、スタイリストのアシスタント、イベントの音響スタッフ、営業などなど。

その中で今のボイストレーナーの起点となった経験の一つに、大型スーパーやホームセンターの中で大声でお客様を呼び集め商品を説明して買っていただく、店頭販売や試食販売の仕事があります。派遣での仕事で、結構遠方の仕事をあてがわれた事もありましたね。

そしてお店にいざ着いてみると、時期なのか曜日なのか「ここに応援の店頭販売なんて必要?」って思うくらいにお客さまの出入りがほとんどない日も。w

そういう時に 普通の方だとやる気が無くなり一日中ダラダラとやり過ごすなんて事になり兼ねないと思うんですが、私は違いました。

販売が目的で派遣されているからには、売らないと帰れないわけです。でもお客様がいない。でも「お客様が少なかったので」という言い訳は通用しない。

その事は重々承知していました。だから、一人来客がある度に、その1名に向かって声が届くまで販売の文句を言い続ける事にしました。

それからはもうゲーム感覚です(笑) 

どれだけ遠くに居ても、必ずそのお客さまにキャンペーンなりその商品の良さを伝える文言が聞こえるように仕向ける。

そしてお店に入って来られたお客様を(買っても買わなくても)必ず一旦は自分の元に引き付ける。そうすれば自分の発声練習にもなる。一石二鳥だと思ったんです。

そうやってゲームを続けるうちに、私の担当の商品は完売を繰り返すようになりました。

そうしているうちに、いろいろな地区のいろいろな店舗に派遣されるようになり、行く先々で同じように店頭販売をされている別の派遣社員さんとお昼の時間が一緒になる事も増えたんですよね。

お話しする機会も増えていったのですが、いつからか「どうしたらお客さんをあんなふうに呼べますか?」とか、「どうしたらあんな声が出せるんですか?」と聞かれるようになったんです。

その頃はまだボイストレーニングの講師なんて考えもしていない頃でした。今思うとそれが一番の発端になっていたのかなと改めて思い出した今日この頃です。

そういう質問を頻繁に受けるようになり、自然と「次に聞かれた時には、どう答えてあげたらわかりやすいかな?」などと考えるようになっていました。

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それと並行して、作曲のアピールの為にLIVE活等をしていましたが、そのLIVEのお客さまからも、ありがたい事に「声が好きです」「そんな声にどうしたらなれますか?」などのお声を多く頂きました。

それもあって徐々にボイストレーニングの教室を開くようになって、「習得しやすく伝えるために、何をどう教えるか」をより深く研究するようになり今に至ります。

ボイストレーニングだけに限った事ではないですが、このブログで皆さんにお伝えしたいのは、「何事もゲーム感覚でやってみて欲しい」ということです。

不真面目とか、そういう事ではありません。 

ただ「やらなければいけない」と思うからやりたくなくなるのが心理だと思うんですね。

「こうしたら何が起こるかな?」という好奇心を習い事や仕事でも趣味でも、全てに当てはめてみて欲しいと思っています。その方が絶対に楽で続けやすくなります。

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私は生徒さんによく「レッスンで習ったことで どんどん遊んでください!」と言っています。

せっかく習ったことを家に帰ったらカバンにしまいっぱなしにするのは非常に勿体無いことですよね。時間も お金も。

それなら忘れないうちに今日習った項目を、全然関係ない作業の時にわざと使ってみる。まさに「使ったら何が起こるかな?」の第一歩です。

その中で、できることが増えるから どんどん使いたくなる。次何を習ってどんな工程が増えるのかが楽しみになる。そういった連鎖が起こります。

それが「楽しみのサイクル」だと思うんですね。

そのサイクルを広げて行くことで、私のアルバイト時代の「完売続出」に匹敵する何かが、みなさんの周りにどんどん起こってくると私は信じています♪

最後までお読みいただいてありがとうございます。☺️